風水とは、読んで字のごとく「風」と「水」。中国の漢の時代から伝わる環境学です。
風は気の流れやエネルギーの流れなど目に見えないものから、実際に体で感じる空気の流れのこと。水は空中に含まれる水分をはじめ、自然界全体の水のことを指します。
風水の発祥は古代中国の漢の時代にさかのぼります。当時の漢は、厳しい気候と黄河の氾濫に悩まされていて、多くの死傷者を出してきました。
こうした厳しい環境の中で、いかに住まいを快適にするか、様々な観測データを元に家づくりのノウハウが確立してきました。こうして、長年のデータと知恵が集大成され、「風水」が確立されたのです。
風水と聞くと「占いみたい!」とか「なんとなく胡散臭い!」というイメージがみなさんにあるみたいです。しかし、風水の基礎を学べば学ぶほど、実は理にかなった学問だということがわかります。
そもそも、私たちが生きていく上で、周囲の「環境」なしには生きていけません。そして、その生きていく「環境」は悪いよりも、良いほうがいいに決まってます。つまり、環境が人生に影響を与えるのです。
もちろん、環境が全てではありませんが、少なからず環境は人生に影響を与えます。私たちは、その事実に目をそむけるわけにはいきません。
そうした意味で、環境を考える「風水」は、私たちの人生を豊かにしてくれるものだと考えることができます。
また、不思議なことに風水を取り入れる人は、成功者に多いのも事実です。風水を取り入れて成功したか、成功したから風水を取り入れるようになったかは定かではないですが、会社経営者、一流のスポーツ選手、芸能人などに風水ファンは多いのです。
大切なのはベストを尽くすということです。どんなことにも最善を尽くす。そして、いろいろなことに興味を持って、準備をする。こうした考えが大事だと思います。
かといって、風水ばかりに頼って、日頃の努力を怠るのは良くないことです。しかし、日頃の努力とともに、風水を取り入れて環境改善を図ることは、決して無駄なことではないと思います。
占いと風水の決定的な違いは「運命を変えることができる。」という点です。占いは未来こうなりますという予言にすぎませんが、風水は工夫次第でいくらでも未来を変えることができます。
ですから、風水をするにあたって、「運命論」的な考え方はやめてください。つまり、自分の家の家相はよくないからだめだと諦めるのではなく、良い方向に変えるような努力をすべきです。
また、こうした考え方がそもそも風水の基本理念です。中国の漢の話を思い出してください。彼らは最悪の環境から、よりよい環境へと変える努力をし、そこで風水が生まれたのです。
悪い運をさらに悪くするのも、良い運をどんどん取り入れるのも、すべてはあなた次第。今の環境にちょっとした風水を取り入れることで、誰にでも住みよい環境を作ることはできるのです。